小粒ゲーム紹介107:Lost Astronaut

ブラジルのゲーム開発スタジオ、Minicactus Gamesによるゲーム「Lost Astronaut」の紹介。

一言で:Lost Astronautとは
宇宙船を操作するイライラ棒系アクションゲーム


概要

  • ジャンル:イライラ棒系アクションゲーム
  • 開発者:Minicactus Games
  • リリース日:2020年12月11日
  • 価格:通常時100円、セール時60円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、ストーリーの理解にはそれなりに英語力が必要
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:~1時間
物語性 ★★☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★★★★
コスパ ★★★★☆
リプレイ性 ★★★☆☆

 

こんな人にお勧め

  • イライラ棒系ゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

宇宙船を操作して、青いプラットフォームに安全に着地しましょう。燃料を燃やしてスラスターを起動し、目的地に優しく着地できるよう、宇宙船を操作しましょう。着地に成功するたび、新たな局面を迎えることになります。

このゲームは、いわゆるイライラ棒系の2Dアクションゲームである。そのためもちろん難易度も高いのだが、難易度選択ができるため、ある程度はプレイヤーレベルに合わせたプレイを楽しめるようになっている。

なお、日本語はない。ゲームプレイ自体は日本語がわからなくても問題ないが、ストーリーを理解するにはそれなりに英語力が必要になる。

ストーリーについては、開始時点ではよくわからず、プレイしていくことで徐々にわかっていくようになっている。なお、ストーリー自体はそこまで重要ではなく、最初から読む気がなければ「カジュアルモード」で遊べばストーリーを無視してプレイできる。

lost_intro
ネオン調のグラフィックにパーティクルが美しい。

操作について。左右それぞれのスラストと、同時押しで上昇となっている。

ゲーム性について。基本的には、ストアページ説明文にある様に、宇宙船を操作して青いプラットフォームに着地することが目標となる。
宇宙船には耐久度燃料の2つがあり、これらが尽きないようにプレイしなければならない。なお、これら2つは難易度によって量が変わってくる(他には、宇宙船の形も難易度で変わるが、そこまで大きな要素ではない)。
青いプラットフォーム以外は触れるとダメージを受けるので、一度離陸したらずっと空中にいなければならない。
宇宙船には慣性が働くようになっている。そのため、同じ方向へ連続して移動するとかなりのスピードが出、すぐには止まれないようになっている。時間制限のないステージが多く、ゆっくりプレイすれば大半は問題ないだろう。

lost_down
狭い場所ももちろん多い。非常にち密に動くことも、逆に大胆に動くことも求められる。

少しわかりにくい仕様として、例えば右方向へ移動しながら上昇すると、ビジュアル上は右方向へ移動するスラスターと上昇するスラスターが共に表示されるのだが、実際には上昇するスラスターしか効いていない。一部のステージではこの仕様に気を付けないといけない。

総じて、高難易度ではあるが、いろいろなプレイヤーが楽しめるように配慮がされている作品。1プレイ自体は30分程度と短いが、値段を考えると十分。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。

ストーリーについては、「実は主人公=プレイヤーで、クリアするとゲームがリセットされ、また新たな主人公を迎える」的な感じのメタな展開。ストーリーは毎ステージ開始時に表示されるダイアログで確認できるのだが、途中のダイアログはあまり意味があるものではなく、ステージ数とかみ合っていない気がする。もう少しうまく表現できればなとは思った。

操作性については、良くも悪くもこういったゲームにありがち。

ゲーム性について。難易度曲線はそれなりによく、徐々に追加されるギミックもよい。また、1ステージ1ステージの長さは全体的に短く、難所も各ステージ1か所あるかないか程度で、こちらもちょうどよい。

総じて、非常に小規模な開発スタジオでありながら、なかなかよい感じのゲームになっている。同開発者の他のゲームはすべて205円で、セール時やまとめ買いでさらに安くなる。パズルゲームを中心に出しているので、気になったらチェックしてみるのも良いだろう。