
スイスのゲーム開発者Fabien Weibel氏によるゲーム「Haven Park」の紹介。
一言で:Haven Parkとは
キャンプ場を管理しつつ目的地へ到達することを目指す3Dアドベンチャーゲーム
概要
- ジャンル:3Dアドベンチャー
- 開発者:Fabien Weibel、Bubblebird Studio
- リリース日:2021年8月5日
- 価格:通常時930円、セール時697円
- プラットフォーム:Steam、Switch
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:3~4時間
物語性 | ★★★★☆ |
ゲーム性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
かわいさ | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- スローライフ系のゆったりとしたゲームが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
おばあちゃんのパークを全盛期の姿に戻そうと奮闘するフリントになり、キャンパーが楽しめる場所に仕上げましょう。キャンパーのお願い事を聞き、彼らが望むものを作って、とっても風変わりなキャラクター達を引き寄せたら、気まぐれな会話やクエストを楽しみましょう。
このゲームは、開発者によると「A Short Hike」や「どうぶつの森」を参考にした3Dアドベンチャーゲームである。確かに近しい部分は多いものの、そういったゲームとはまた異なるタイプのゲームである。逆に言えば、見た目などが似ているからと言って「A Short Hike」風のゲームプレイを期待すると肩透かしを食らうので注意。
ストーリーについては上記ストアページ説明文の通り。
操作については上下左右への移動とジャンプ、アクションとシンプル。

ゲーム性について。基本的には、いたるところに落ちている素材を集めつつ、キャンプ場を作り、コインを稼ぎながら目的地を目指すゲームである。
キャンプ場は様々であり、場所によって必要なものが異なってくる。作るものはジャンル分けされており、クリアするだけなら該当ジャンルで少ない素材で作れるものばかり作ればいいが、せっかくなので雰囲気にあったキャンプ場を作るのがいいだろう。
また、サイドクエストもあるので、それをこなしながらプレイすると、いろいろな場所を巡れる。
場所によって雰囲気は全くと言っていいほど異なる。キャンプでありがちな森や川辺から始まり、浜辺や畑のそばなど様々。場所ごとの印象は非常に強い。

少し残念な点として、キャンパーたちとの交流が少なめで印象に残りづらいことである。開発者が挙げた「A Short Hike」や「どうぶつの森」では、キャラクターたちの印象が強く、ゲームプレイとは別の楽しみでもあったのだが、その部分が弱いので、積極的に交流しようという気持ちになりづらいし、少しばかり世界観に入り込みづらい。しかし、この価格帯であれば十分ではあるかなと思う。
また、場所によっては強引に入り込もうとすると動けなくなる場所があるので注意が必要。これは、ある程度自由度が高いゲームではしょうがないことではあるのだが。
総じて、この価格帯としては全体的に良いゲームではあるが、少し惜しい部分もある作品。とはいえ、この開発者による初めてのゲームであり、その点を考えると今後に期待が持てる。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについて。「最後の目的地である教会に着き、おばあちゃんと話す。気づくと横に座っていたおばあちゃんは消えており、決心がついたフリントはキャンプ場を経営していくのだった。」といったあたり。
「冒頭から登場していた人物が実はすでに亡くなっていて、主人公の心理的描写として現れていた」という展開はありがちなものではあるのだが、それでも陳腐という感じはなく、感動させられる展開だった。
操作については特になし。ゲーム性について。
場所ごとの雰囲気の違いは素晴らしいのだが、それ以外の部分で「このゲームだからこそ」という部分が弱い。
また、上述したような、キャンプ場を自分の好き勝手にやるには素材が厳しい。また、その影響もあって途中からは延々とコインを集めるためにキャンプ場を巡るだけになってしまう。幸い、100%クリアを目指してもそこまでプレイ時間が長くないため、飽きることはない。
やはり、惜しい部分があるが良いゲームである。今後に期待。