大粒ゲーム紹介53:Carto

台湾のゲーム開発スタジオ、Sunhead Gamesによるゲーム「Carto」の紹介。

一言で:Cartoとは
地図をパズルのように組み合わせて謎解きをするパズルアドベンチャー


概要

  • ジャンル:パズルアドベンチャー
  • 開発者:Sunhead Games
  • リリース日:2020年10月27日
  • 価格:通常時2,050円、セール時1,230円、PS4版2,090円、Xbox版2,350円、Switch版2,050円
  • プラットフォーム:SteamPS4Xbox One、Xbox Series X/SSwitch
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:5~6時間
物語性 ★★★★★
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★★☆☆
コスパ ★★★☆☆
かわいさ ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • パズルゲームが好きな人
  • 優しい世界観のゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

『Carto』は、パズルピースのような地図の欠片を自由に繋ぎ合わせて冒険する新感覚パズルアドベンチャーゲームだ! とある事故でおばあちゃんと離れ離れになってしまった少女「カート」は、とても不思議な力を持っていた。それは、地図の欠片を組み替えて、世界の地形そのものを変化させる力!

このゲームは、地図の組み合わせを活かしたパズルが特徴のパズルアドベンチャーゲームである。こういったゲームは数こそ少ないがそれなりにあるのだが、このゲームにはこのゲームならではの独自の謎解きが組み込まれており、まったくと言っていいほど新しいタイプのパズルとなっている。

ストーリーについては上記ストアページ説明文の通り。

carto_map
地図を組み合わせて先へ進む。もちろん自然に繋がるように。

操作性について。上下左右への移動とアクションが基本であり、そこに地図を動かす操作がある。

ゲーム性について。基本的には目標を達成するために地図を組み合わせるものとなっている。地図は四角形のピースでできており、ピース同士が自然な状態(水同士、砂同士など)でないとつながらないようになっている。
ただ繋げて目的地にたどり着くのももちろんだが、このゲームではただ繋げるだけでは終わらない。例えば「〇〇の形をした△△で見かけた」という話を聞いたら、その通りにピースを配置することで新しいエリアが出現したり、必要なものが手に入ったりするようになっている。

carto_characters
キャラクターたちは印象に残る。

パズル自体の難易度はそこまでではなく、どちらかというと発想力が必要なものとなっている。また、このパズルも場所によって様々に形を変え、新しいエリアに行くたびに新しい体験ができる
また、キャラクターたちの魅力も十分にある。名前は若干覚えづらいものの、見た目や言動などが独特で、記憶に残る。主人公も、見た目はもちろん、行動や言動などがかわいらしい。

総じて、どの部分においても高い水準を満たしているゲーム。この開発スタジオは、まだこの一作しか出していないが、この出来だと今後の期待も高まる。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
本作は、実際のところゲーム自体の長さは値段の割に短めである。しかし、上述したようにすべての水準が高く、この値段でも満足できる出来となっている。

ストーリーについて。「様々な場所を冒険したカートは、最終的に雲の上まで伸びた木に登り、おばあちゃんと無事合流できた。その後、各地をおばあちゃんと、冒険の途中で友達になったシーアナンとともに巡り、シーアナンを降ろした後、カートたちは新たな冒険へ。」といった感じである。
ストーリーは、最初と最後だけでなく、過程の部分も非常に充実している。最後はもちろん大きい感動であるのだが、道中も小さな感動があり、各エリアクリア後の満足感が非常に強い。

操作については特になし。ゲーム性について。
どのエリアにおいても、基本は変わらないが様々なパズルがあって、まったく飽きなかった。こういった地図を組み合わせるタイプのゲームでは、どうしても似たようなパズルが増えたり、ギミックが増えたものの独創的でなかったりでどうしても飽きやすいのだが、このゲームはその辺がうまい。

今後にも期待。