小粒ゲーム紹介104:Bouncing Hero

韓国のゲーム開発スタジオ、ZPinkzniq.coによるゲーム「Bouncing Hero」の紹介。

一言で:Bouncing Heroとは
跳ね続ける騎士を操作してステージを攻略する高難易度2Dアクションプラットフォーマー


概要

  • ジャンル:2Dアクションプラットフォーマー
  • 開発者:ZPinkzniq.co
  • リリース日:2019年9月1日
  • 価格:通常時520円、セール時104円、Switch版500円、App Store版370円、Google Play版310円
  • プラットフォーム:SteamSwitchApp StoreGoogle Play
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:2~3時間
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★★★★
コスパ ★★★☆☆
イライラ度 ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • イライラ系ゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

ポゴスティックに乗っている騎士を動かし、罠だらけのお城を攻略しましょう!

このゲームは、ジャンルでいえば2Dアクションである。特徴として、上記ストアページ説明文の通り、主人公がポゴスティックに乗った騎士であることである。ポゴスティックだと若干なじみがないが、ホッピングと言えばわかる人も多いだろう。当然ながら、主人公は跳ね続けているので、その分難易度は大幅に上がっている

なお、本作はスマホ向けに作られており、他の機種でやると縦長の画面でやりにくい。(プレイできないほどではないが)

ストーリーについては、詳細は語られないし、そこまで重要ではない。ないものと思って構わない。

bouncinghero_intro
行く手には様々なトラップが待ち受ける。時には慎重に、時には大胆に。

操作について。左右の移動のみである。もちろんメニュー画面では他の操作もあるが、非常に最低限。スマホ向けであるが故である。

ゲーム性について。基本的に各ステージにある緑色の宝石的なものをすべて集め、ゴールを目指すというもの。
体力システムを採用しており、基本体力は3である。とげなどに当たるたびに体力が1減るが、上記の宝石を一定数集めると回復するようになっている。
塔の攻略がテーマであるため、階層で区切られている。1階層は複数ステージで構成され、最後はボスが待ち構えている。階層攻略中に体力が0になった場合、その階層の最初からやり直しである。
なお、1階層中に出てくるステージは、いくつかのステージから選ばれる形式となっており、やられるたびに異なるステージを攻略することになる。ここは若干ローグライク的。

bouncinghero_boss
ボス戦も基本は同じ。ただし、より歯ごたえがあるものになっている。

上記で、操作は左右移動のみとしたがまさにその通りで、ジャンプの高さを変えたりタイミングを変えたりなどはできない。そのため、天井などをうまく活用してタイミングを調整する必要が出てくる。

このゲームは、ただでさえ主人公が跳ね続けるので難易度が高いのだが、死んだら階層の最初からで、しかもステージがランダムに選ばれるため、イライラ度は相当に高い。ただでさえやり直しだけでもイライラするのに、ステージによる難易度の差が激しく、運が絡んできてしまう。某壺男的な(あるいは乗ってるもの的にPogostuck的な)ゲームでは運が絡むようなことはなかったが、このゲームでは絡んでしまうので、その分クリアした時に「ただ運が良かっただけ」的に感じてしまう欠点がある。

bouncinghero_medusa
一部ギミックのあるボスがいるのも厄介。初見で突破するのは難しい。

以下、PC版の残念な点になるが、スマホ向けに作られたことを考慮しても、ほぼベタ移植なのは気になる。特にフルスクリーンで左右に絵が出るだけなのは少し寂しい。(なんとなくスーパーゲームボーイっぽさを感じて懐かしさを感じたが)

また、ゲームを終了するボタン(あるいは戻るボタンで終了など)がない。閉じたければウィンドウを直接閉じるか、Alt+F4をする必要があり、若干不便。

総じて、スマホでプレイするならありっちゃありなゲーム。しかし、イライラとの戦いの割に達成感が低めで、疲労の方が大きいので、プレイするなら覚悟は必要になる。なお、全実績となるとさらに難易度が上がるので、よほど高難易度が好きなら挑戦してみてもよいだろう。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。

大体5階層あたりまでは難易度が高くないのだが、それ以降の難易度には驚いた。ただ、やればやるほどイライラは増していき、ボス戦にやっとたどり着いたと思っても、パターンを読む前にやられることが多かった。ここら辺は調整次第で良くなりそうな感じもした。

ストーリーに関してで気になったのが、途中読める看板があるのだが、ステージがランダムなせいで全部読もうと思ったら何度かやり直さないといけないので、内容を全部把握しようと思ったらかなり面倒くさい。

操作については特にないが、キャラクターの判定のでかさ&制御のしにくさで、一部非常にやりづらい。

ゲーム性は、通常のストーリーモード以外の存在意義が薄すぎる。特に体力1だけのモードとか、ボスラッシュモードとか、面白ければよいのだが、どちらかというと残念なだけである。

面白くなれそうな感じはするものの、今一つ足りない部分が多いゲーム。ただ、今後には期待できそうな部分もあった。
余談だが、このゲームしかり、縦で遊ぶことが推奨されるゲームは、Switchで縦向きで遊べたらなと思う。それこそワンダース〇ンみたいに。