
スウェーデンのゲーム開発スタジオ、Ludosityによるゲーム「Ittle Dew 2+」の紹介。
一言で:Ittle Dew 2+とは
アクション性がより高まったゼルダライクアクションアドベンチャー第2弾
Ittle Dewシリーズ
Ittle Dew→Ittle Dew 2(+)(今ココ)
概要
- ジャンル:3Dパズルアクションアドベンチャー
- 開発者:Ludosity
- リリース日:2016年11月15日
- 価格:通常時1,520円、セール時471円、Switch版2,500円
- プラットフォーム:Steam、Switch
- 日本語:有(Switch版のみ)
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:15時間~
物語性 | ★★★★★ |
ゲーム性 | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★★ |
コスパ | ★★★★★ |
ネタ性 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- ゼルダライクなゲームが好きな人
- 前作を気に入った人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下Switchストアページより引用。
イトルとティプシーは、財宝、パズル、そしてミステリアスな住民がいっぱいのさらに別の島に不時着!いかだの8つのパーツを盗むため、さっそく海岸、草原、美術展、そして見知らぬ誰かの地下室など、奇想天外なロケーションへ出発!
『イトルデュー 2+』は探検と戦闘に重点を置いた、魅力あふれる おもしろ3Dアクションアドベンチャーゲーム。ゲームのダンジョンに好きな順番で挑戦し、広大な世界の様々な秘密を解き明かそう。4つの武器を使って行う戦闘と謎解きに加え、アップグレード可能な装備アイテムでRPGのようなキャラクター進化が実現!
このゲームは、前作「Ittle Dew」を大幅に進化させたゲームである。ジャンルは変わらずゼルダライク。ただし、今作は前作に比べ、パズル性を若干減らし、代わりにアクション性が非常に高まっている。なお後述するが、前作のような「攻略順を考える」要素は弱くなっている。もちろんネタ性の高さは健在。この開発スタジオであるLudosityならではの良さももちろんある。
日本語はSwitch版のみが対応している。ただ、いわゆるLudocity節を楽しむには英語版をお勧めしたいが。
ストーリーについては、上記のストアページ説明文に同じ。前作をプレイしていなくても理解できるストーリーではあるが、できれば前作のプレイをお勧めしたい。

操作について。上下左右への移動と、各ボタンに対応した武器の使用、マップ機能とヒント機能は前作通り。それに加えて、新アクションである「ローリング」がある。このローリングのおかげで、非常にアクション性が高まっている。
ゲーム性について。基本的にはゼルダライクらしく、謎解きをしつつダンジョンの最深部を目指すというものになっている。
今作では、オープンワールド的な要素として、ダンジョンが複数あって、どの順番で攻略することもできるようになっている。もちろん、正規の順番はあるし、それに沿うとちょうどいい難易度になるのだが、挑戦を求める人は逆順攻略なども楽しめるようになっている。
反面、前作のようにルートを考えるような要素は減った。確かにダンジョンの攻略順は選べるのだが、結局のところ全ダンジョンを攻略する必要があるからだ。
その分ボリュームは大幅にアップ。今作は前作のような周回プレイ前提ではない分、非常に一周のプレイ時間が長くなっている。

新アクションであるローリングは、単純に移動速度を上げる利便性もあるが、メインはローリング中の無敵時間である。この無敵時間は、戦闘シーンで役に立つのはもちろん、謎解きなどにも必要になってくる。そのため、アクション面でもパズル面でも面白さを増している。
前作同様、扉やゲートなど、謎解きが必要なものは、叩くことで「どれを作動させれば開くのか」がわかるようになっている。ティプシーによるヒント機能は、今作ではパズル自体のヒントというより、ダンジョンでやり残している要素があるかどうかの確認がメインである。(もちろんネタ性もある。)
総じて、前作同様どの部分を切り取ってもクオリティの高さがある作品。前作とは方向性が違うものの、やりこみ要素は半端ではなく、一部やりこみは熟練のプレイヤーでさえもうならせるような高難易度のものとなっている。ぜひともやりこんでみてもらいたい。と言っても、やりこまずとも十分に楽しめるため、ライトプレイヤーでもおすすめできる。
Ittle Dewシリーズ
Ittle Dew→Ittle Dew 2(+)(今ココ)
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
今作も、どの方向性においても非常に良い作品。人によっては若干パズル性が減ったのがマイナスではあるかもしれないが、それを補って余りあるほどに他の要素が充実している。
ストーリーについて。メインの部分は、「すべてのダンジョンをクリアしたIttleたちは、無事いかだのパーツをすべて手に入れ、島を離れた。直後、島が爆発。」といったあたり。
隠し要素を含めると、全体としてはこのようなストーリーになっている。「Passelは、実はItanの兄弟だった。Passelは静かに暮らしたいのに、Itanはこの島に、冒険者に探検させるためのダンジョンを作った。そしてダンジョンをテストするためにSimulacrumを作り上げ、テスト終了後に毎回Passelはダンジョンをリセットしていた。ある日、Simulacrumが隠しダンジョンを作っていることに気づいたPasselは、パーツをバラバラにした。すべてのパーツを集め、Simulacrumの作り上げたダンジョンをクリアしたIttleたちは、SimulacrumとQueen of Adventureの座をかけ勝負。勝ったIttleは、その後島を離れた。」といったあたり。

操作について。ローリングの無敵時間はちょうどよく、割とシビアな場面においてもストレスはあまり感じない。
ゲーム性について。難易度はちょうどよく、メインの部分はほとんど問題ない。上記の隠し要素部分は、前作の隠し要素同様、相当難しい。
一部隠し要素については、見つけるのが非常に困難だったりもする。特に暗号を使った謎解きという、ある種別方向の謎解きもあるなど、人によっては面倒な要素もあるが。
総じて、全体的にうまくできている作品。ここで紹介したのは一部で、他にも様々な要素が盛りだくさんであり、うまく言い表せられないが良さがある。次回作も期待したいところ。