小粒ゲーム紹介90:Refunct

ゲーム開発者Dominique Grieshofer氏によるゲーム「Refunct」の紹介。

一言で:Refunctとは
穏やかな環境をパルクールする一人称視点プラットフォーマー


概要

  • ジャンル:一人称視点3Dプラットフォーマー
  • 開発者:Dominique Grieshofer
  • リリース日:2015年10月16日
  • 価格:通常時310円、セール時80円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:~1時間
物語性 ☆☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★☆☆☆☆
コスパ ★★☆☆☆
やりこみ度 ★★★☆☆

 

こんな人にお勧め

  • パルクール型のプラットフォーマーが得意な人
  • やりこみが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

Refunctとは短時間で遊べる、鮮やかな世界を復元してゆく穏やかな一人称視点のゲームです。

このゲームは、一人称視点のパルクール型プラットフォーマーである。ストアページ説明文や画像からもわかるように、美しめの雰囲気のゲームである。なお、ただクリアを目指すだけなら10分とかからないという、かなり短いゲームではあるのだが、そこに後述するやりこみ要素が加わることで、(人によっては)1時間以上楽しめるものとなっている。

ストーリーはないので操作性について。前後左右への移動と視点移動およびジャンプという基本的なものに、壁キックがプラスされる。

refunct_intro
美しさはなかなか。足場があえて直方体のみで構成されているのも面白い。

ゲーム性について。基本的には、足場にあるボタンを押すことで、次の足場とボタンが現れ、それを押していくというものになる。足場はものによってさまざまな形をとり、ギミックも一部あり、ボタンにたどり着くために頭をひねる必要があるものもある。なお、足場以外の部分はすべて水となっているが、落ちても何らペナルティはないし、むしろ攻略に使うほどである。
このゲームの特徴として、やはり美しさと、それに合わせたギミック等がある。特に、足場について、乗る前にはモノクロとなっているのだが、乗るとが付く。そのため、自然と全部の足場を回りたくなるし、どこに行ったか/行っていないかの指標にもなる。

他、収集要素や実績等、やりこみ要素も様々存在する。中にはタイムアタック的なものもあり、なかなかにやりごたえがある。

refunct_cube
この物体が収集要素。簡単なものから、頭をひねる必要のあるものまでさまざま。

総じて、一周するだけならあまりにも短すぎて残念だが、やりこむとそれなりに楽しめる本作。セール時には、なんと80円にもなるので、その価格であれば十分楽しめるだろう。
なお、開発者のDominique Grieshofer氏は、本作と「Swarmlake」の2つのみをSteamでリリースしているが、Swarmlakeもセンスが光っている。過去に記事を書いているので、興味を持ったならぜひ。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
本作の短さというのは、基本的には良い要素とは言えないのだが、やりこみ要素との兼ね合いを考えると、この短さもちょうどいいのかもしれないと思う。

操作性について。もちろんパルクールをメインに据えたゲームに比べると、微妙に壁キックが使いづらいというのはあるが、許容範囲である。

ゲーム性について。ギミックについては適度。パイプからエレベーター、ジャンプ台など、ただ利用するだけなら普通だが、「うまく活用すればタイムを縮められる」ようになっており、やりこみが捗る。
そのやりこみ要素についても、100%クリア、Low%クリア、スピードランなど、まさにやりこみプレイヤー向け。時間設定や達成率設定も秀逸で、難しすぎない。ゲーム自体の短さと相まって、リプレイ性は非常に高い。おまけでやり直すたびに足場の色が変わるのも、リフレッシュ的な意味で良い。

総じて、人によって評価は分かれるだろうが、個人的には好きなタイプのゲーム。Swarmlakeもやりこみ型ながら適度な難易度だったので、この開発者の今後に期待したい。