
カナダのゲーム開発者、adamgryu氏によるゲーム「A Short Hike」の紹介。
一言で:A Short Hikeとは
ハイキングをテーマに様々な動物との出会いを描く3Dアドベンチャー
概要
- ジャンル:3Dアドベンチャー
- 開発者:adamgryu
- リリース日:2019年7月30日
- 価格:通常時820円、セール時574円、Switch版850円
- プラットフォーム:Steam、Switch
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:3~4時間
物語性 | ★★★★★ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
探索要素 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- ゆったりとしたアドベンチャーゲームが好きな人
- ハイキングが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
穏やかな山腹の風景が広がる、ホークピーク州立公園。ハイキングをしたり、山に登ったり、風に乗って空を飛んだりしながら、山頂を目指そう。
このゲームは、ハイキングをテーマにした3Dアドベンチャーである。「ハイキング」及び「山登り」をテーマにしたゲームはいくつかあるが、その大半は「厳しい山登り」をテーマにしている。このゲームは、それらとは対照的に「休日にハイキングをするような、ゆったりとしたハイキング」がテーマになっている。
ストーリーについて、ストアページより引用。
都会に住む鳥の少女「クレア」が、親戚のおばさんに連れてこられて「ホークピーク州立公園」を訪れたある夏のこと。自然に囲まれた島の中で、クレアは携帯の電波が入る場所を求めて「ホークピーク」の山頂を目指すことに…。

操作について。移動とジャンプに加え、グライド(滑空)や壁に張り付く、その他アクション等がある。
ゲーム性について。基本的には、ストーリーにもあるように、「山頂にたどり着く」ことがゴールとなっているが、当然ながらいきなり山頂へ向かってもたどり着けない。たどり着くためには、重要アイテムである「黄金の羽」を集める必要がある。
ではそれをどうやって集めるか。道中に落ちているものや購入で手に入るものもあるが、基本的には道中出会う動物たちと話して、困りごとを解決してあげたり、ちょっとしたミニゲームをクリアしたりすることによってもらえるようになっている。また、もらえるものは黄金の羽ばかりではなく、探索を楽にするようなものや、見た目が変わるもの(帽子など)がある。

また、探索要素も充実している。オープンワールド的なゲームなので、山を登るルートも一本道ではなく分岐があるし、「島」であるため浜辺や海など様々な場所が探索できる。ロケーションも豊富で、プレイヤーを飽きさせない。
その他、独特な視点もゲーム性とうまく合っている。斜め上見下ろし視点という、海外のハック&スラッシュなどではよく使われる視点ではあるのだが、不思議とマッチしている。
総じて、非常に高クオリティなゲーム。なお、ただクリアするだけならそこまで難しくないが、100%クリアを目指すとそれなりに歯ごたえがある。ゲームの腕に自信のある人は、攻略を見ずに100%目指すのも面白いだろう。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
久しぶりに傑作に出会えたなと思えたゲーム。どの要素も高クオリティで、全体的に大きな不満はない。ただ、魚釣りだけは(特にアルビノなど全部釣ろうとすると)少し面倒ではあったが、おまけ程度の要素なので許容範囲。
ストーリーについて、「山頂でオーロラを眺めながら電話をし終えたクレアは、上昇気流に乗って滑空をし、おばさんのところまで戻った。」といったあたり。メインのストーリーはすっきりしている感じだが、道中出会う動物たちのサブストーリーはなかなか面白い。

操作について。少し癖はあるものの、ほとんど思い通りに操れる。こういった視点のゲームでは操作性が悪くなりがちなのだが、まったくと言っていいほど問題ない。
ゲーム性について。まさにありそうでなかったタイプのゲームで、わくわく感がかなりある。島の大きさ自体も、大きすぎず小さすぎずちょうどよい。また、黄金の羽が増えるたびに大幅に機動力が上がるため、後半になれば縦横無尽に駆け巡れる。
単独の開発者でここまでの作品を作り上げたというのに驚かされる。他のゲームも開発中とのことなので、楽しみに待とう。