大粒ゲーム紹介43:Papetura

ポーランドのゲーム開発スタジオ、Petumsによるゲーム「Papetura」の紹介。

一言で:Papeturaとは
すべてが紙で作られたポイント&クリックアドベンチャー


概要

  • ジャンル:ポイント&クリックアドベンチャー
  • 開発者:Petums
  • リリース日:2021年5月7日
  • 価格:通常時1,220円、セール時1,098円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:無
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ★★★★☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★☆☆☆☆
コスパ ★★★☆☆
美しさ ★★★★★

 

こんな人にお勧め

  • 「紙で作られた」部分に興味を持った人
  • 雰囲気重視の、アート的なゲームが好きな人
  • Amanita Designのゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

Papeturaは紙アニメーションで作られた独特な雰囲気のあるポイント&クリックアドベンチャーゲームである。2匹の妖精、パペとチュラが「紙の世界」に害をもたらすモンスターたちに立ち向かう!

このゲームは、ジャンルでいえばポイント&クリックアドベンチャーだが、何よりもすべてが紙で作られているという要素にすべてが詰まっているといっても過言ではない。ストアページの映像や画像を見てもわかるように、パッと見ただけでは紙とわからないほどに精巧に作られており、しかもそれらがストップモーションで動いている。開発者のこのゲームにかける情熱がうかがえる。
なお、ストアページ説明文にもあるように、Amanita Designによるゲーム「Machinarium」などの影響を受けているため、そういったゲームが好きな人ならば楽しめるだろう。

ストーリーについて、ストアページより引用。

Papeturaのお話は、「花の牢」に閉じこもったパペから始まる。牢屋を抜け出したパペはチュラと出会い、一緒に「紙の世界」に害をもたらすモンスターたちに立ち向かう!

papetura_intro
小物までしっかりと作りこまれている。しかも光源までもがアナログなのは驚き。

操作について。よくあるポイント&クリックゲーム同様、クリックで移動したりアクションをしたりである。

ゲーム性について。基本的にはこれもよくあるポイント&クリックゲームらしく、アイテムを使用したり謎を解いたりしながら先へ進むというものである。
なお、少し進めるとヒントが使えるようになる。そのため難易度は低め。

このように、ゲーム性という部分においてはそこまで特筆すべき点はない。しかし、すべてが紙で作られているという、アート的な観点から見ると、非常に高く評価できる
プレイ時間に対する値段は高めではあるが、開発者の多大な労力を考えれば十分な値段だろう。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。

ストーリーについて。キャラクターの名称が一部不明なため仮の名前で書くが、「チュラは母親とペットと暮らしていたが、黒幕によってペットが暴走、それを母親が身を挺して止めた。なおもペットをよみがえらせようとする黒幕ではあったが、パペとチュラ二人の活躍で阻止、無事元通りになった。」といったあたり。
ゲーム中言葉が一切出てこない都合上、想像で補うしかない部分は多いが、簡潔で分かりやすめ。

操作性について。全体的に問題ないが、昨今のアドベンチャーゲームでは標準的にある「ダブルクリックで走る/別の画面へ素早く切り替わる」ようなものは欲しかった。

ゲーム性については特になし。

総じて、すべてが紙で作られたというアート的要素だけでも素晴らしい作品。もう少しゲーム性が充実すればと思うこともあるが、そこは仕方のない部分もあるだろう。