
フランスのゲーム開発スタジオ、Littlefield Studioによるゲーム「Machinika Museum」の紹介。
一言で:Machinika Museumとは
「The Room」や「Myst」に影響を受け、宇宙系のSF要素を取り入れた3Dポイント&クリックゲーム
概要
- ジャンル:3Dポイント&クリックゲーム
- 開発者:Littlefield Studio
- リリース日:2021年3月24日
- 価格:通常時820円、セール時697円、GooglePlay版620円、App Store版500円
- プラットフォーム:Steam、Google Play、App Store
- 日本語:無、相当な英語力が必要
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:1~2時間
物語性 | ★★★★★ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★☆☆☆ |
美しさ | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- 脱出ゲームが好きな人
- 「The Room」や「Myst」が好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
博物館へようこそ!このムードある宇宙規模のパズルゲームには、地球外に起源を持つ、美しくも謎めいた機械が登場します。論理的思考と観察眼を駆使して、それらを修理しましょう。機械が持つ物語を読み解き、以前の持ち主に何があったのかを解き明かすのです。
このゲームは、ストアページ説明文にもあるように「The Room」と「Myst」に影響を受けた3Dポイント&クリックゲームである。どちらも知らない人向けに説明すると、美麗なグラフィックで、壮大な物語が背景にあり、謎を解くことで壮大な機構などが作動する、そんなゲームである。なお本作は宇宙系のSF要素が取り入れられている。
日本語はない。謎解きをするだけなら英語がわからなくても問題ないが、世界観を楽しむためには相当な英語力が必要となる。

ストーリーについて、ストアページより引用。
「Machinika Museum」でのあなたは、非常に特殊な場所にいる研究者。遠い未来では、地球外文明からの特異な機械が見つかることは珍しくなく、博物館に寄贈されるために機械を見つけることは日常的なものでした。あなたの仕事は、これらの機器を預かり、修理方法を調べることです。
しかし今回は、様子が違いました。情報をまったく与えられず、おまけに緊急性を要するらしいのです…これらの機械の正体は?送り主は?なぜ誰も答えをくれないのか?隠された秘密は、あなた自身で見出すしかありません。
操作について。「The Room」などと同様、クリックで調べたりアイテムを使用したりといったもの。回転させたりするときはドラッグしたりするというのも同様。
ゲーム性について。基本的には、届けられた機械を修理する(=謎解きをする)というもの。ここに、今作独自の要素として3Dプリンターなどの器具が出てくる。
3Dプリンターが出てくるというのは、いかにも最近のゲームらしい。その主な使い方は、自分の所持品の複製である。この要素は他のゲームではなかなか見られず、なかなかに新しい。

また、機械と一緒に説明文が送られてくるのだが、これによって世界観がより広がる。謎解きとは直接関係ないが、「どこで見つかったか」「経緯はどういったものか」など、英語が読めれば様々な情報が読み取れる。また文章には、「SCP」の様に黒塗りされている箇所があり、全部ははっきりと読めないようになっており、想像力を掻き立てられる。
総じて、「The Room」や「Myst」フォロワーのゲームとしてはなかなか高クオリティな本作。しかし、割と再現性のあるバグがあったり、コスパがあまり良くなかったりするのが難点である。そこは、まだ立ち上がったばかりのインディーズスタジオであるから仕方のないことだろう。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
やはり、バグとコスパの悪さ以外は全体的に良い感じのゲームである。どの分野においても「The Room」や「Myst」フォロワーとして十分なクオリティを確保している。
ストーリーについて。「最終的にこれらの機械はとある地球外生命体の宇宙船と連動していることが判明。すべてを修理した主人公は、その宇宙船へと向かうことになる。」となり、続編へ続くかたちとなる。
操作については特筆すべきことはない。

ゲーム性について。3Dプリンターのほかにも、マイクロスコープや、先端を好きに変えられるドライバーなどが使え、なかなかに面白い。
全体的に、難易度はほどほどであるが、「The Room」などをプレイした後にプレイすると少し物足りなく感じる。
総じて、上記欠点以外は問題ない本作。今後に期待したいこととして、もう少しロケーションの豊富さが増えると楽しみが増えるかなと思う。
余談だが、リリースノートにおいて、今作の名前が「マチナカ博物館」になっているが、これは明らかな間違い。なんとも訳に困るタイトルではあるが、素直に訳さないのが正解だろう。