小粒ゲーム紹介85:Deep Sleep Trilogy

ポーランドのゲーム開発者scriptwelder氏によるゲーム「Deep Sleep Trilogy」の紹介。

一言で:Deep Sleep Trilogyとは
悪夢を舞台にしたポイント&クリックホラーフラッシュゲーム三部作


概要

  • ジャンル:ポイント&クリックホラーアドベンチャー
  • 開発者:scriptwelder
  • リリース日:2019年10月26日
  • 価格:通常時500円、セール時260円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、それなりに英語力が必要
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ★★★★☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★☆☆☆☆
コスパ ★★☆☆☆
怖さ ★★★☆☆

 

こんな人にお勧め

  • ちょっとしたホラー系フラッシュゲームが好きな人
  • ドット絵のアドベンチャーゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

あなたは自身の夢から逃れられない。受賞経験のあるインディーデベロッパーscriptwelderによる、不吉な古典的ポイント&クリックホラーゲーム。脱出するためには、この悪夢のより深くへと向かわなければならないだろう。

このゲームは、ゲーム名からわかるように、scriptwelder氏によるフラッシュゲーム三部作「Deep Sleep」「Deeper Sleep」「The Deepest Sleep」をセットにしてSteamで販売したものである。テーマは「悪夢」のポイント&クリックホラーアドベンチャーであり、こう書くと「Bad Dream」シリーズに近いものを感じるが、比較するとかなり違うゲームとなっている。

なお、日本語はない。クリアするだけなら問題ないが、ストーリーを理解するには相応の英語力が必要となる。

ストーリーについては、上述したように「悪夢から逃げることを試みる」ことがメインとなり、そのほかの情報はプレイしていく中で理解することになる。

deepsleep_intro
粗くも独特な雰囲気を生み出すドット絵。ホラーゲームらしく、明暗はよく作られている。

操作については、よくあるポイント&クリックゲームらしく、クリックでアクションだけである。

ゲーム性について。これもよくあるポイント&クリックゲームらしく、先へ進む(悪夢から逃れる)ためにアイテムを集めたりパズルを解いたりするといったあたり。
全体的に難易度は低く、どちらかというとストーリー性を重視しているゲームであるといえる。

ホラー的な面でいうと、粗くも独特の雰囲気を生み出しているドット絵に、陰鬱な雰囲気によるじわじわとしたホラー感に差し込まれるドッキリ要素と、まさにフラッシュゲームらしい。

総じて、フラッシュゲームらしさそのままのゲーム。良くも悪くも粗削りで、このゲームならではの要素が弱く、またコスパもあまり良くない。なかなかお勧めしづらいゲームではあるが、同開発者による「Don’t Escape」シリーズは、今作のような独特な雰囲気を残しつつ、様々な要素が追加されており、ゲーム性もストーリー性もよくなっている。今作の雰囲気が気に入ったならぜひ。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
今作は、やはり上述したように、このゲームを特別に推せるような要素は乏しい。ポイント&クリックホラーアドベンチャーのフラッシュゲームはいくらでもあるし、「悪夢」というテーマだけでもそれなりにある。だが、ストーリーには目を見張るものがあり、「怖さ」と「先を知りたい」とのバランスがよく取れている。この良さは同開発者のほかのゲームでも生かされている。

deepsleep_light
Deeper Sleep冒頭。「いつから悪夢か」は明言されず、他にもこのような考察要素は多い。

ストーリーについて、三部作それぞれで見ると

  • Deep Sleep:主人公は悪夢にとらわれる。脱出するために様々な調査をし、その最中「Night-Folk」という怪物と遭遇する。逃げるうち、灯台に行き着いた主人公は、灯台を光らせ、Night-Folkを撃退、そこで目が覚める。
  • Deeper Sleep:Night-Folkの正体などが気になる主人公は、一度逃れたものの再び悪夢に入る方法を探るため、図書館へ行く。だがそこに着いたとき、主人公はすでに悪夢の中にいた。探索する道中、とある人物からアドバイスを受ける。「Night-Folkは既に怒っており、再度訪問した主人公には逃げる術はない。だが、一つだけ、より深い場所へ行くことで、そこから跳ね返るように目覚めることができる。」それを受けた主人公は、井戸の中へ、さらに深くへと向かった。
  • The Deepest Sleep:夢の中で目覚めると、目の前にNight-Folkがいたが、なぜか主人公を見逃す。ついに底にたどり着いた主人公は、Bottom Feedersの追跡などを避け、ついに梯子を見つける。上った先で、主人公は自分がNight-Folkになっていたことに気が付く。そこにやってきた、別の探索者を…

最後は分岐があり、一つは「探索者を襲い、探索者がNight-Folkになる代わりに自分は目覚める」、もう一つは「探索者を襲わず、このまま生きることを決める」となる。

すべてを考察するとあまりにも膨大になるため、気になる人は海外のコミュニティなどを見てみるのもよいだろう。

deepsleep_cody
基本的に隠し要素はないが、ここでぬいぐるみを置く隠し要素がある。

操作についてやゲーム性については特にない。
ホラー要素的には、そこまで強いホラー要素はなく、どちらかというと「Bad Dream」や「Cube Escape」などと同様、ストーリー性を大事にしつつ、それを邪魔にしない程度にホラーがある。

総じて、良くも悪くもフラッシュゲーム。だがこの開発者の良さは出ており、後発のゲームではそれがさらに高められている。