
スロバキアのゲーム開発スタジオ、Blue Brain Gamesによるゲーム「The House of Da Vinci 2」の紹介。
一言で:The House of Da Vinci 2とは
レオナルド・ダ・ヴィンチをテーマにした3Dポイント&クリックゲーム第2弾
The House of Da Vinciシリーズ
The House of Da Vinci→The House of Da Vinci 2(今ココ)
※前作のネタバレが一部含まれます。未プレイの方は注意
概要
- ジャンル:3Dポイント&クリックパズルアドベンチャー
- 開発者:Blue Brain Games
- リリース日:2020年5月29日
- 価格:通常時2,000円、セール時1,400円、App Store版490円、Google Play版600円
- プラットフォーム:Steam、App Store、Google Play
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:5~6時間
物語性 | ★★★★★ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
論理度 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- 脱出ゲームが好きな人
- ルネサンス期のイタリアやヨーロッパが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
ルネサンスの天才レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子ジャコモとなり、難解な3Dパズルや巧妙な機械仕掛けを解いてルネサンスの世界を探索していこう。時間を飛び越え、人類史上最大の発見に繋がる数々のの神秘的な出来事の目撃者になろう。
このゲームは、前作同様、タイトルにもあるようにレオナルド・ダ・ヴィンチをテーマにした、3Dポイント&クリックパズルアドベンチャーである。今作では、ダヴィンチの生きた時代や場所を中心に、1500年前後のイタリアが舞台となっている。前作は1つの場所だったのに対して、今作では様々なロケーションが追加された。
ストーリーについて、上記説明文のように、ジャコモとなって、レオナルド・ダ・ヴィンチに関わる様々な出来事の目撃者となるということに加え、前作の謎も解き明かすような内容となっている。

操作について。前作同様、ポイント&クリックゲームらしく、左クリックでアクション、右クリックでキャンセルである。
ゲーム性について。これも前作同様、よくあるポイント&クリックゲームのように、先へ進むために必要なアイテムを集めたり、パズルを解いたりするというものである。
このゲーム独自の要素は、前作のレンズとは変わって、過去の世界に入り込める道具がある。前作では覗き込むことしかできなかったが、実際に干渉できるようになり、より謎解きに奥深さが増した。
また前作同様、ヒント機能もあるため、詰むようなことはほとんどないといってもいい。

総じて、全体的に完成度の高いポイント&クリックゲーム。相変わらず「The Room」らしさは残るものの、よりストーリーが主体となり、過去を変えることで現在が変わるなど、独自のシステムにより、このゲームならではの面白さが増えた。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
まず全体的に、今作は前作に比べ、圧倒的に舞台設定が作りこまれた。この点は、まさに「The Room」シリーズの進化と同様である。
ストーリーについて。「囚われていたジャコモは、何者かの手助けによって脱出、チェーザレ・ボルジアと出会い、「レオナルド・ダ・ヴィンチをスパイする」条件付きで自由の身になる。その後各地を転々とする中で、前作の出来事が起きる。タイムトラベル後、再びレオナルド・ダ・ヴィンチと出会い、物事の顛末を聞き、大きな目標である「タイムトラベル装置の存在の抹消」のため行動を起こすが、最終的に敵に見つかってしまい・・・」で終わる。
今作において明かされる、主人公がジャン・ジャコモ・カプロッティであるということ。史実とは差異が生じてはいるが、そこはゲーム要素との兼ね合いでそうなったのだろう。

操作についても、相変わらずマウスではちょっと操作しづらい。やはりスマホ向きか。
ゲーム性については、前作を継承した、脱出ゲームとしての高品質さに加え、タイムトラベル要素によって謎解きの面白さが増えた。
総じて、全体的にクオリティが高いゲーム。ストーリー的にもまだ続編が出そうなので、更なる進化を期待したい。