小粒ゲーム紹介84:LOVE 2: kuso

アメリカのゲーム開発者Fred Wood氏によるゲーム「LOVE 2: kuso」の紹介。

一言で:LOVE 2: kusoとは
8ビット風なドット絵高難易度2Dプラットフォーマー第二弾

LOVEシリーズ

LOVELOVE 2: kuso(今ココ)


概要

  • ジャンル:2Dプラットフォーマー
  • 開発者:Fred Wood氏
  • リリース日:2017年11月7日
  • 価格:通常時498円、セール時199~398円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、英語がわからなくても問題なし
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ☆☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★★★★★
コスパ ★★☆☆☆
イライラ度 ★☆☆☆☆

 

こんな人にお勧め

  • 高難易度プラットフォーマーが好きな人
  • 前作を気に入った人

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

kusoはLOVEの続編で、挑戦的でありながらも公平で、シンプルな美を伴ったプラットフォーマー。あなたは、走る・跳ぶ・チェックポイントを残す技能を持っている。この恐ろしい機械の世界で、酸やロングジャンプ、消える足場、ジャンプ台、巨大な丸ノコなどを突破しよう。

このゲームは、前作同様、まるでファミコンなどを意識したような、レトロなグラフィックが特徴的な高難易度プラットフォーマーである。ただし、前作よりもドットが細かくなっている。高難易度とはいえ、後述するゲームシステムなどにより、割と優しめに感じる。もちろん、高難易度が好きな人も楽しめるような配慮もされている。

なお、前作をプレイしていなくても問題はない。ちなみにタイトルの「kuso」は、そのまま日本語の「クソ」からきており、「イライラした時や、ミスをしたときに日本人が発する言葉」ということで付けられている。(なお、このゲームの正式名称はLOVEが付かない「kuso」である。)

前作同様、日本語対応していないが、メニュー程度にしか言語は出てこないため、英語がわからなくても問題はない

kuso_intro
ドットがよりち密になった。またギミックも増えた。

ストーリーはないので、操作について。これは完全に前作と同じで、左右移動とジャンプ、それに加えてチェックポイントの作成がある。なお、ジャンプについては、ボタンを押す長さで高さが変わる仕様。他、自滅ボタンもある。

ゲーム性について。これも基本的には前作同様、ステージクリア型プラットフォーマーで、規定のライフ以内に全レベルをクリアすることが目標となる。今作は規定ライフ等がより細分化されており、ステージの数もある程度選択できるようになっている。例えば、今作オリジナルのステージだけ/前作のリメイクステージだけ/どちらも、を選べるようになっており、プレイヤーのニーズに応じたプレイができるようになっている。

kuso_saw
巨大な丸ノコの刃。これが動く。なかなかインパクトが強い。

そして、このゲーム独自のシステムであるチェックポイント作成システムについて。これも前作と同様、空中にいなければ好きな場所に作成が可能となっているうえ、作成によるペナルティはないため、好き放題作成できる。ただし、作成したチェックポイントに障害物が触れた場合、チェックポイントが削除される。つまり、その状態でやられてしまうとスタート地点まで戻されてしまう。要注意。

前作にあった「YOLO」モードは実質廃止された。(一応、ステージ単独だけならYOLOチャレンジがあるが。)それでも、最高難易度はかなりの難しさである。

総じて、高難易度プラットフォーマーとして、それなりに良いゲーム。ただ、初見で全ステージクリアするだけでも40分程度しかかからなかったため、やりこみなどしないとかなり短いゲーム。この点は前作と同様であり、ボリュームは増加したものの物足りなさを感じる。なお、次回作を開発中とのことなので、次回作に期待したい。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
今作はステージ数が増加し、それも今作オリジナルから前作のリメイク、前作のステージの再録、デモ版ステージまで、いろいろと楽しめる。そのうえ、難易度も細分化、ギミックも増え、製品としては今作のほうがかなり良くなっており、正統進化といえる。それでも物足りない点はある。

操作について。前作同様、ジャンプ力の調整や左右への移動という要素において、非常にキビキビと動く。ドット単位での調整もしやすく、まさにこのグラフィックならでは。

kuso_bg
相変わらず謎の背景は多いが、それでも前作よりわかりやすい。

ゲーム性について。チェックポイント作成のシステムについては前作同様であり、なかなかに良い。
そしてドットがち密になったと同時に、より広い範囲が映るようになった。そのため、先がわからない状態で進むようなことは減り、より理不尽さはなくなった。

総じて、前作の正統進化なゲーム。次回作での進化を楽しみに待ちたい。